名門・早実には、日本ハムに指名された清宮幸太郎(3年)に勝るとも劣らない逸材がいる。現主将の野村大樹捕手(2年)である。

 秋季東京大会は3回戦で敗退。2年連続の出場を目指した来春のセンバツは絶望的となったが、1年生から4番を務め、高校通算111発の3番・清宮とともに強力打線の中軸を担った。今年7月の時点で通算40本塁打。これは同時期の清宮に迫るハイペースで、ミレニアム世代の強打者のひとりとしてプロから注目される存在だ。

 
 早実から2年連続ドラフト1位選手を輩出する可能性もあるのだが、系列の早大がそれを許さないという声がある。

 早大は先の東京六大学秋季リーグ戦で、あの東大と同率で、1947年秋の単独最下位以来、実に70年ぶりの最下位に沈んだのだ。毎年プロ入りできるような実力者がスポーツ推薦で入学。プロ関係者から「13番目のプロ球団」と揶揄される早大が、である。高橋広監督は「現実を受け止めるしかない。現有戦力をよほど上げていかないと」と嘆くが、これは入学すると信じて疑わなかった清宮がプロ入りを表明したことと無関係ではない。

 実際、高橋監督は「来てくれるものだと思っていた。4番打者として楽しみにしていた。早稲田としても六大学としても残念」と恨み節だった。

 早大野球部OBがこう明かす。

「早大が低迷しているだけに清宮ロスは大きい。今年のスポーツ推薦入試組にも甲子園優勝メンバーがいますが、人数が限られるため、早実出身者が生命線なところはある。早大関係者がアテにしていた清宮という実力、人気面での大きな柱を失った。甲子園常連校でもう一人狙っていた強打者がいましたが、こちらも最初からプロ希望で、ドラフトで指名されました。だから野村には早大に入ってもらわないと困る。清宮のケースも、早大総長、早大監督、早実の和泉監督らが清宮の父・克幸氏と会談をしています。野村は中学受験して同志社に入学。そこから早実に入った。教育熱心な両親に早大進学を訴えるしかない。それほど大事な人材です」

 清宮先輩の選択の影響で、後輩の野村が直接プロ入りを選択するのは難しい雰囲気になりつつある。
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