野球部員10人で臨んだ高校野球岩手県大会で準優勝し、14日から開かれる東北地区大会に初出場するチームがある。県立不来方(こずかた)高校(矢巾町)。打撃に特化した練習で自信をつけ、エースで4番の小比類巻圭汰主将(2年)がチームを引っ張る。部員11人で甲子園を沸かせた徳島県立池田高校の「さわやかイレブン」の再来なるか--。

 ランナーコーチをしている選手の打順が近づくとせわしなく交代。こんな風景も珍しくない同校が県大会を勝ち進んだ。決勝こそ盛岡大付属高校に完封負けしたが、準決勝までの4試合で26得点の打撃のチームだ。小比類巻主将は「先制されても諦めなくなった。10人だから勝てないと思ったことはない」と話す。

 同校は1988年創立、野球部も同年創部した。部員はここ数年、20~40人台で、部員23人だった今夏の岩手大会では、16強止まり。3年生が引退すると、新チームは1、2年生10人での船出となった。小山健人監督は「選手交代できるのが1人では我慢強く接戦を戦うのは難しい。打ち勝つ野球を目指そう」と考えた。

 練習時間は平日約2時間、土日4~5時間。ほとんどは打撃投手2人と、打撃マシン1台を相手にバットを振る。人数が減った分、多く打席に立てる。以前は1人30~40球を打ち込むだけだったが、今は200球を超える。小比類巻主将は「バットを振る量が増え、全員が手応えをつかんでいった」と話す。

 試合への意識も変わった。全員が試合に関わることになり、自覚と責任感が芽生えた。「これまで悔しい思いをしたが、今は野球が楽しくて仕方がない。チームに貢献したい」。舟山純平三塁手(2年)は、少人数が逆に好循環をもたらしていると感じている。

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